近年の産業界のフォーカスは「モノからコトへ」とシフトしており、商品やサービスによって得られる価値(目に見えない体験価値等)が注目されています。この「コト」をデザインするためには、目に見えない情報に対する理解が必要で、それらを的確に操り、扱うことができる能力が必要です。具体的にはユーザーインタフェース(UI)設計能力、プログラミングやソフトウェアの設計能力、機器の動作制御のためのメカトロニクス技術力などが必要で、それらを相互の関連性を理解したうえで学べることが、デザイン工学科(ロボティクス・情報デザイン系)の特徴です。それによって、情報が関わるあらゆる産業分野で活躍できる人材を育成します。
本選抜では、特にソフトウェア作成(プログラミング)を通して新しい物事を創造した経験を持つ、もの作りに関する意欲や目的意識が高い人材を募集します。加えて、その「物事」の目的や新しさを客観的に理解・説明できるような、思考力、説明力を有する人材を求めます。
提出物(自己推薦書・調査書、自らが作成したソフトウェアのソースコードとその概要)による審査を行い多面的・総合的に評価します。ソフトウェアの提出にあたっては第2次選考の指示内容も確認してください。
<ソフトウェア提出方法>
自らが作成したソフトウェア(※)のソースコードとその概要(指定書式)を提出してください。
※「自らが作成したソフトウェア」とは、基本的なロジックを自分で書いたソフトウェアのことを言います。既存のフレームワークや既存のライブラリなどは用いても構いません。自分を含む複数人のチームで作成したソフトウェアでも構いませんが、自分が作った部分が明確であり、その部分について提出物「⑧ソフトウェア概要書」の通りに説明できる必要があります。ライブラリなど他者が作ったプログラムで一般的なものは提出する必要はありません。ソフトウェアを作成(ソースコードをビルド)するために必要な設定ファイルなどがある場合は、あわせて提出してください。
「⑧ソフトウェア概要書」および「⑨ソフトウェアのソースコード」のファイル一式を1枚のCD-R(DVD-Rも可)に下記フォルダ構成で書き込み、他の提出物と同封し送付してください。
なお、ソフトウェアに係る質問等がある場合は、以下の要領によりメールで問い合わせてください。
電話による問い合わせは受け付けません。
宛 先:入試課 nyushi@ow.shibaura-it.ac.jp
メール件名:デザイン工学部AO_ソフトウェア提出に関する問い合わせ
メール本文:氏名(フルネーム)および、問い合わせ内容を記載すること。
第1次選考合格者に対して、以下の選考を行い多面的・総合的に評価します。
試験科目 | 試験時間 | 備考 |
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プレゼンテーション・面接 | 第2次選考対象者に個別に通知 | 1人45分程度 |
出題範囲:第1次選考で提出した「ソフトウェアの概要」の各項目
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提出したソフトウェア、ソフトウェアの概要およびプレゼンテーションに関する内容、プログラミング全般に関する経歴や経験、ならびに調査書、自己推薦書の内容などに関する質疑、基礎学力に関する質問等を行います。これらを通して基礎学力、論理的思考力、コミュニケーション力などを評価し、さらにデザイン工学科ロボティクス・情報デザイン系の求める人材像に適合するかを総合的に評価します。